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第1回Xラウンジ開催報告。「話されたこと」「今後の方針」

 2012年01月21日(土)にレインボー・アクションでは第01回Xラウンジを行いました。今回の参加者は11名でした。レインボー・アクションの活動に初めて参加される方もいましたが、参加者各々の性自認・身体的性別についての捉え方を知るいい機会になりました。

 Xラウンジに参加したメンバーとの話の中で「Xラウンジで話したことをブログで公開してはどうか?」という提案があり、第01回からXラウンジで参加者が話したことをほんの一部ですが公開することになりました。
今回は、テーマに沿って参加者各々の考えを話す形式にしました。

 第01回で話されたことは以下のことです。

①性自認・身体的性別は何と捉えているか?(テーマ以外の話もある)
・性自認と心の性が一致することが理解できなかった
・(性役割に関して)お茶汲みは女性の役割
・(性役割に関して)1950年代、60年代の女性は割烹着というイメージ
・性自認で混乱した
・男性で生まれた人は性別に関する不満のはけ口が女性で生まれた人より多い?
・女性の体で生まれて、男性器が生えて男性に成長すると思った人がいる
・MtFの人の多くは埋没することを望む(「社会から隔離された空間」にいることを否定するため、「女性として社会に溶け込もうとする」傾向の人が多いのではないか)
・社会は、MtFやMtXよりもFtMやFtXの方が顕在化しやすい構造になっている
・男性性を無くすことをしてきたことで女性に見られるようになった人がいる
・Xラウンジの参加希望者はMtXの人よりFtXの人の方が多い
・男性として生まれた人には「非日常的」な場(女装をさせてくれる店など)に性別違和に対するそのはけ口が存在する

②今後の方針
・必要のない性別表記を無くすための活動をする
・パフォーマンス的に行う(東京で行われるセクシュアルマイノリティのパレードにXラウンジが参加)2012年に2回(4月、8月)
 パレードに参加する際は、性別が判断できない格好をする(ドレスコード)
・問題が起こったらこの会で共有し、対策を考える
・新しい基準を作る(かっこいい、かわいいとか)
・Xジェンダーについてのイベント行う
・ワークショップを開催する
・Xジェンダーであることを公表してセクシュアルマイノリティに関する活動を行っている人を探す
・性別二元論の考え方が強い人とバトルトーク

 次回のXラウンジ開催日は、決まり次第お知らせします。

 Xラウンジに参加希望の方は、レインボー・アクションにメールでお問い合わせください。
●メールアドレス:rainbowaction.net@gmail.com

 Xラウンジは、参加される個々人の性自認・身体的性別・性的指向は限定しません。誰でも参加できます。

濱川敦材(Xラウンジチーフ)




レインボー・アクションは、「市井に生きるセクシュアル・マイノリティと友人たちの生活感覚と存在を、社会的に可視化して行く目的」で活動しています。
公式サイト
http://www.rainbowaction.net/
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レインボー・アクションの活動はカンパで運営しています。上記の活動を続けるには、ミーティングやイベント開催のための会場使用料、事務経費、郵送料、交通費、デモや街頭アクション開催のための車両レンタル代、横断幕制作費などの出費が見込まれます。今後も活発に活動を続けるためにも、ご支援・ご協力をお願いいたします。

テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

朝日新聞1月4日付『天声人語』欄への手紙での問い合わせに対し、朝日新聞社広報部より返信がありました。

 レインボー・アクションメディア対策チームでは、2012年1月4日付朝日新聞1面『天声人語』欄の記述において朝日新聞同欄担当者宛に書面で下記の問い合わせを行いました。

 それに対して2月2日に朝日新聞社広報部より、返信がありましたので公開させていただきます。なお、当該記事については「朝日新聞デジタル」で有料コンテンツとして配信されているため当ブログでの掲載は見合わせます。同サイトあるいは新聞バックナンバーで御覧ください。




天声人語欄担当者様

 寒さが厳しく、世情も厳しい当節、皆様方におかれましてもお忙しくお過ごしのことと拝察申し上げます。

 さて、私どもレインボー・アクションは主として東京在住者によるセクシュアル・マイノリティ(性的少数者、LGBTなどと省略することもあります)の社会活動団体です。セクシュアル・マイノリティには同性愛者や両性愛者、トランスジェンダー(その中には性同一性障害として傷病化されている人々も含みます)、 性分化疾患など、既存のジェンダー秩序(男女を二分し異性愛を前提とする規範)に沿うことができない多様な人々がいて、その数は人口の5%から15%ほどではないかと推測されています。

 1月4日付天声人語を拝見し、ご説の内容には大きな異論はないとしても、文中の一部表現に関しまして、セクシュアル・マイノリティ当事者をいたずらに傷つける表現になっているのではないかと危惧しております。

 セクシュアル・マイノリティにとっては、男女が引き合うことは「自然の摂理」ではありません。そう言い切ると自身の存在そのものを否定しなくてはならない場合があります。また、同性愛者にとってはこのような言われ方で望まない異性婚を陰に陽に強いられてきた長い過去がありますし、トランスジェンダーで性別適合手術を受けた異性愛当事者は、婚姻ができても新たに子を設けることができません。

 今回「男女が引き合うことは自然の摂理」という表現をお使いになったことに、私たちは大変残念な気持ちを抱いております。セクシュアル・マイノリティの人々の人権をも尊重した表現をしていただきたく、私たちはここに抗議を申し述べるとともに、御社ではこのような事態の再発を防ぐのに役立つような研修などの策を講じていらっしゃるかどうかをお尋ねしたいと存じます。

 とは申しましても、近年は先進各国においては同性婚や同性パートナーシップを保障する立法化が進展し(貴紙1月19日「ひと」欄 同性愛を公表する大阪・神戸アメリカ総領事パトリック・J・リネハン氏記事を参照下さい)、養子縁組や最新医療によって新たに子を授かり育てるカップルが増加しています。日本でも同性婚や同性パートナー法が成立すれば、セクシュアル・マイノリティの一部も少子化を押しとどめる勢力のひとつとなるのです。

 どうぞ今後はそうした状況に近づけるための当事者や支援者のさまざまな取り組みをご支援いただければと存じます。


1.「男女が引き合うことは自然の摂理」という表現は必要なものであったか。適切なものであったか。御社のお考えをお聞かせください。
2.上記の表現が不適切であるとお考えの場合は再発防止策としてどのようなことをお考えかお聞かせください。


 上記、お問い合わせ申し上げます。なお、誠に勝手ながら、2月6日までにお返事を戴けますと幸いです。また、この質問および御社からの御回答は私どものサイトに掲出させていただきたく存じます。

 ご高配賜りますようよろしくお願い申し上げます。

レインボー・アクション 代表 
島田 暁
http://www.rainbowaction.net/
(本件担当 小澤かおる)




【朝日新聞社からの回答文】

2012年2月2日
レインボー・アクション代表 島田 暁 様
朝日新聞広報部

拝啓
 1月4日付の弊社コラム「天声人語」について、担当者宛のお手紙をいただきました。対外的な窓口の広報部よりお答えします。

 当コラムの主旨は、「交際している異性がいない」と回答した独身(18~34歳)が男性で61%、女性で50%と過去最多を記録し、交際相手がいない男女の半数近くが「特に異性との交際を望んでいない」といった国立社会保障・人口問題研究所の調査結果を引用しながら、その背景について「雇用、年金、環境と、若い層の漠たる不安」が鮮明になってきたことがあると指摘し、行政に対して、少子化を嘆く前に、人々が子どもを産み、育てたいと思えるような政策を打ち出すべきだと訴えたものです。

 お尋ねいただいた「男女が引き合う自然の摂理」という表現は、愛し合うことの大切さを伝えようとしたものです。決して、セクシュアル・マイノリティーの存在を否定しているわけではありません。
 ただし、「摂理」という言葉には、「法則」のようなニュアンスが含まれていることも確かです。いただいたご指摘は真摯に受け止め、今後の取材、執筆に生かしたいと考えております。
 ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

敬具




 レインボー・アクションメディア対策チームでは、回答をお寄せいただいたことに関しての感謝を伝えるとともに、回答内容に関しての更なる意見を伝えるべきか、議論を行なっているところです。



レインボー・アクションは、「市井に生きるセクシュアル・マイノリティと友人たちの生活感覚と存在を、社会的に可視化して行く目的」で活動しています。

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