『セクシュアル・マイノリティをとりまく課題と、国連の活用に関するワークショップ』を、5/16日(水)に開催します。共催:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)

平日の夜の開催となりますが、ぜひ、多くの皆様にご参加いただき、知識や情報を共有できればと思います。以下の告知文は転載大歓迎です。どうぞよろしくお願いいたします。
<以下、転載大歓迎>
『セクシュアル・マイノリティをとりまく課題と、国連の活用に関するワークショップ』
■趣旨・問題意識:
この4月にレインボー・アクションは発足してから1年を迎えることができました。この間、セクシュアル・マイノリティをとりまく様々な課題に対して、イベントやデモの開催にとどまらず、政策提言や当事者支援、また、メディアに対する抗議など、あらゆる分野で、多様な手段を通じて活動を展開してきました。
しかしながら、それぞれの活動の中で、新たな壁や課題に直面したことも事実です。
例えば、団体発足のきっかけともなった石原都知事による同性愛者に対する差別発言。この間、レインボー・アクションでは、デモやイベントを複数回にわたって実施するだけでなく、都議会に声を届けたり、他団体との連携を進めるなど、様々に活動を展開してきました。
しかしながら、本人から撤回や謝罪の言葉がないことはもちろん、それを公的な手続きを通じて求めることすら、叶わないのが日本の制度の現状であることに気づきました。発言の問題性を問うことも許されず、新たな差別発言を生む可能性をも放置しなければならず、私たちはいつまでも座視していなければならないのでしょうか。
今回のワークショップは、こうした国内の取り組みだけでは解決の困難な課題に対して、国際的な取り決めや枠組みを活用することによって、解決の糸口を見出すことができないだろうか、そんな問題意識のもとに企画されました。
講師をお務めいただくのは、反差別国際運動(IMADR)のジュネーブ事務所に駐在し、実際に国連機関への政策提言やロビイング活動をされている白根大輔さんです。
ワークショップでは、白根さんから、国際人権基準や国連の各種制度について解説をいただいた上で、日本におけるセクシュアル・マイノリティをとりまく課題について、国際的な取り決めや枠組みを通じて、どのように日本政府の政策に影響を及ぼすことができるのか、具体的な事例に即して検討します。(事例についてはレインボー・アクションのメンバーから報告があります。)
また、本ワークショップの開催を機に、レインボー・アクションにおいて「国際人権基準」の実現プロジェクト(仮)を発足させる予定です。日本国内の様々な取り組みに対して、「国際人権基準」という観点から、後押しすることを当面の主たる課題として設定し、将来的には、国連の人権機関にセクシュアル・マイノリティを専門に取り扱う担当機関を設置することを大目標として掲げ、活動を進めていきたいと考えています。ご興味のある方はぜひワークショップにご参加ください。
また、当日は、レインボー・アクションのメンバーからの報告に加え、ワークショップにご参加のみなさまからも、それぞれ取り組んでいらっしゃるセクシュアル・マイノリティをとりまく課題について、講師からコンサルティングを受ける機会も設けます。国際的な枠組みを利用して、今後の活動をどのように進めることができるのか、ぜひ参考にしていただければと思います。
講師の白根さんは通常はジュネーブ事務所に駐在しているため、帰国される機会も限られています。直接お話をお伺いできるのは、大変貴重な機会ですので、ぜひ万障お繰り合わせの上、ご参加ください。
なお、本ワークショップでは、比較的専門度の高い国際法の分野を集中的に取り扱うため、初めての方には難しい内容となることも想定されますが、基本的な仕組みや手続きにとどまらず、制度上の問題点や課題、今後の取り組みの方向性についてなど、ご参加のみなさんと共有したいと考えておりますので、専門用語に対しては、可能な限り解説を加え、理解していただけるように努めたいと考えております。
■講師:
白根大輔(反差別国際運動(IMADR)ジュネーブ事務所駐在)
■発言者:
島田 暁(レインボー・アクション代表)
藤田裕喜(レインボー・アクション請願・陳情チーム チーフ)
工藤晴子(レインボー・アクション移民・難民問題を考えるプロジェクト チーフ)
小森 恵(反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC))
・日時:2012年5月16日(水)18:30開場 19:00~20:45
・会場:松本治一郎記念会館5階会議室
〒104-0042 東京都中央区入船1-7-1(日比谷線・JR京葉線「八丁堀」下車5分)
地図:http://www.imadr.org/japan/contact.php
・入場料:無料
・司会:藤田裕喜(レインボー・アクション)
・終了後懇親会あり
・共催:レインボー・アクション/反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)

公式サイト
http://www.rainbowaction.net/
https://twitter.com/#!/Rainbow_Action
http://www.facebook.com/RainbowAction
◆レインボー・アクションの活動はカンパで運営しています。上記の活動を続けるには、ミーティングやイベント開催のための会場使用料、事務経費、郵送料、交通費、デモや街頭アクション開催のための車両レンタル代、横断幕制作費などの出費が見込まれます。今後も活発に活動を続けるためにも、ご支援・ご協力をお願いいたします。