東京都議会議員選挙で実施しました「性的少数者(性的マイノリティ)に関するアンケート」結果公開です。(実施:レインボー・アクション請願・陳情チーム)

 レインボー・アクションでは、先日実施されました都議会議員選挙に先立って、候補者のみなさまが所属されている政党・会派(無所属含む)向けに、セクシュアル・マイノリティに関するアンケートを実施させていただきました。

 これまでに、8つの会派・無所属の候補者からご回答をいただきました。選挙運動等で大変お忙しい中、ご回答をいただきましたみなさまには、改めて御礼と感謝を申し上げます。

 ここでは、設問別にアンケートの結果を公表をしています。ぜひご確認をいただければと思います。

*なお、本文中では、次のように略称を使用させていただいております。

無所属 後藤輝樹 = 後藤輝樹
社民党東京都連合 ­= 社民党
無所属 すどうえいじ = すどうえいじ
都議会公明党 = 公明党
都議会生活者ネットワーク・みらい =生活者ネット
都議会民主党 = 民主党
日本共産党東京都議会議員団 = 共産党
緑の党 = 緑の党



性的少数者(性的マイノリティ)に関するアンケート

Ⅰ.東京都における相談窓口について

東京都にはDVやいじめ、交通事故や人権についてなど、さまざまな相談窓口がありますが、明示的に性的少数者(性的マイノリティ)を対象としたものはありません。この点についてご見解をお聞かせください。
① 性的少数者(性的マイノリティ)に関する、専門の相談窓口を設置すべきだ
② 専門の窓口を設置するのではなく、現状で受け付け可能な窓口を明示すべきだ
③ 相談窓口は必要だが、東京都ではなく、民間団体や基礎自治体が担うべきだ
④ 性的少数者(性的マイノリティ)に関する相談窓口は必要ない
*その他のご意見や補足等がございましたら、ご記入をお願いいたします
(                               )


・後藤輝樹 なし
相談窓口を作ろうとすればきりがないが、DVの窓口があるのならば、性的少数者の窓口があってもいいのかなとは思います。

・社民党 ① 性的少数者(性的マイノリティ)に関する、専門の相談窓口を設置すべきだ

・すどうえいじ ① 性的少数者(性的マイノリティ)に関する、専門の相談窓口を設置すべきだ

・公明党 ② 専門の窓口を設置するのではなく、現状で受け付け可能な窓口を明示すべきだ
都は現在、人権プラザで相談に対応しているが、そのことに関するアナウンスが十分でないとすれば、今後、積極的にPRしていくことが必要です。

・生活者ネット なし
性的マイノリティの人たちのニーズに合った相談ができるようにするためには、相談スキルを持つ人の育成が必要です。相談窓口をどこに設けるかよりも、対応できる体制をつくることが重要ではないかと思います。

・都議会民主党 ② 専門の窓口を設置するのではなく、現状で受け付け可能な窓口を明示すべきだ
どのようなニーズがあるのかにもよりますが、当面の対応として、この対応が現実的と考えます。

・共産党 ① 性的少数者(性的マイノリティ)に関する、専門の相談窓口を設置すべきだ

・緑の党 ① 性的少数者(性的マイノリティ)に関する、専門の相談窓口を設置すべきだ
      ③ 相談窓口は必要だが、東京都ではなく、民間団体や基礎自治体が担うべきだ
基礎自治体と民間団体が連携した相談窓口が必要です。民間団体をサポートする体制も重要です。



Ⅱ.東京都人権施策推進指針について

東京都人権施策推進指針には、性的少数者(性的マイノリティ)に関連する記述が盛り込まれています。次のような内容です。

○ その他の人権問題
性同一性障害のある人々などに対する偏見があり、嫌がらせや侮べつ的な言動、雇用面における制限や差別、性の区分を前提にした社会生活上の制約などの問題があります。また、近年、同性愛者をめぐって、さまざまな問題が提起されています。

この点を踏まえ、内容について、また、指針の改定について、ご見解をお聞かせください。

1.性的少数者(性的マイノリティ)に関する記述について
① すでに十分であり、変える必要はない
② 十分とは言えないが、見直す必要はない
③ 不十分であるので、見直すべきだ
④ そもそも指針に盛り込む内容ではない
*その他のご意見や補足等がございましたら、ご記入をお願いいたします
(                               )


・後藤輝樹 なし
他の人権に関する記述と比較してみないとなんとも言えません。

・社民党 ③ 不十分であるので、見直すべきだ

・すどうえいじ ③ 不十分であるので、見直すべきだ

・都議会公明党 なし
人権施策推進指針は、人権に関する基本理念を定めていると認識しています。そういう意味では、普遍的な内容ではないかと思います。

・生活者ネット ③ 不十分であるので、見直すべきだ

・都議会民主党 ② 十分とは言えないが、見直す必要はない

・共産党 ③ 不十分であるので、見直すべきだ

・緑の党 ③ 不十分であるので、見直すべきだ
役所の発行する書類などにも、偏見や差別につながるような表現を見かけます。こうした洗い出しも必要だと思います。



2.指針の改定について(指針全体の改定としてご検討をお願いします)
① 特に改定する必要はない
② 改定せずとも、具体的な施策に取り組んでいけばよい
③ 部分的にでも改定を進めていくべきだ
④ 全面的に改定する必要がある
*その他のご意見や補足等がございましたら、ご記入をお願いいたします
(                               )


・後藤輝樹 なし
他の人権に関する記述と比較してみないとなんとも言えません。

・社民党 ④ 全面的に改定する必要がある

・すどうえいじ ③ 部分的にでも改定を進めていくべきだ

・都議会公明党 ② 改定せずとも、具体的な施策に取り組んでいけばよい
指針の内容は普遍的なものと考えていますが、国や都の人権問題の状況など、見直しの気運が高まれば、検討することも重要です。

・生活者ネット ④ 全面的に改定する必要がある
この指針は2000年につくられたもので、まだ一度も見直しがされていないこと自体が問題です。ホームページに記載が有るように、認識は変わっているものと思いますが、きちんと見直す必要があります。


・都議会民主党 ③ 部分的にでも改定を進めていくべきだ
現在の指針は平成12年策定のものであるため、その後の社会情勢等の変化も踏まえた見直しは必要と考えます。

・共産党 ④ 全面的に改定する必要がある

・緑の党 ③ 部分的にでも改定を進めていくべきだ



Ⅲ.性的少数者(性的マイノリティ)の人権について

2012年の東京都知事選挙に当たって、猪瀬直樹副知事(当時)のツイッターで次のようなやり取り(対話)がありました。(2012年11月16日のツイートです。)

@go_lgbt(ふー)さんの質問: 猪瀬直樹さま、はじめまして。私は東京都に住んでいるふーと申します。同性パートナーと12年一緒に暮らしています。性的少数者の人権や同性婚やパートナーシップ法についてどのようにお考えでしょうか。
@inosenaoki(猪瀬直樹/inosenaoki)さんからの返答: 性的少数者の人権を認めます。

参照URL:https://twitter.com/inosenaoki/status/269493886378971137

この対話・発言に関するご見解をお伺いします。(複数回答可)
① 全面的に理解・支持できる
② 発言するだけでなく具体的な施策を進めてもらいたい
③ 人権は自然権であるので「認める」かどうかは問題でなく、不適当で認識不足だ
④ 選挙を意識したパフォーマンスだ
⑤ 質問に答えておらず、誠実とは言えない
⑥ 真意が分からない・伝わらないので再度説明すべきだ
⑦ 性的少数者(性的マイノリティ)の人権は認める必要がなく、理解・支持できない
⑧ ツイッターで何を発言しようが自由であり、拘束力もなく責任を負う必要もない

*その他のご意見や補足等がございましたら、ご記入をお願いいたします

・後藤輝樹 なし
この発言だけでは、誰でも言える、一般論を言ったに過ぎないと思います。というか、見方によれば、元々、人権なんて誰もが有しているもので、「認めます」と言われたら、元々、なかったか否定されてたのか、とも思えてしまいます。

・社民党 ② 発言するだけでなく具体的な施策を進めてもらいたい
     ③ 人権は自然権であるので「認める」かどうかは問題でなく、不適当で認識不足だ
     ④ 選挙を意識したパフォーマンスだ
     ⑤ 質問に答えておらず、誠実とは言えない

・すどうえいじ ② 発言するだけでなく具体的な施策を進めてもらいたい

・都議会公明党 なし
猪瀬副知事(当時)の真意が、この返答だけでは、十分に分かりませんが、都議会公明党は、性的マイノリティであると否とを問わず、何人であれ人権は尊重されなければならないと考えます。

・生活者ネット なし
同性婚などは当然認める方向で進めるべきだとは思いますが、法整備や制度設計に当たっては、今後議論が必要だと思います。

・都議会民主党 ⑥ 真意が分からない・伝わらないので再度説明すべきだ

・共産党 ② 発言するだけでなく具体的な施策を進めてもらいたい
     ③ 人権は自然権であるので「認める」かどうかは問題でなく、不適当で認識不足だ
     ⑤ 質問に答えておらず、誠実とは言えない

・緑の党 ② 発言するだけでなく具体的な施策を進めてもらいたい



Ⅳ.性的少数者(性的マイノリティ)に関する施策について

今後の東京都における性的少数者(性的マイノリティ)に関する施策について、ご見解をお聞かせください。

① 現状で問題はなく、特に今後取り組んでいく予定はない
② 十分とは言えないが、他に優先すべき課題がある
③ あらゆる分野で取り組みを進めていきたい
④ 優先度の高い分野から取り組みを進めていきたい
(優先度が高いと思われる分野も合わせてお聞かせください)

*その他のご意見や補足等がございましたら、ご記入をお願いいたします


・後藤輝樹 なし
まず、性的マイノリティとは、何を指すのかがわからない。同性愛なのか、フェティシズムなのか、定義がはっきりしていないので、何とも言えません。またどこが問題で、どこを改善すべきなのかも人によって様々だと思います。そういった定まった主張が無いと施策に反映しにくいと思います。

・社民党 ③ あらゆる分野で取り組みを進めていきたい

・すどうえいじ ③ あらゆる分野で取り組みを進めていきたい

・都議会公明党 なし
性的マイノリティに対する理解を深め、偏見や差別をなくすための普及・啓発に今後も取り組んでいく必要があります。

・生活者ネット ④ 優先度の高い分野から取り組みを進めていきたい
偏見・差別をなくすための施策が重要だと思います。教育と職場で、社会が受け入れる素地を作っていくことが重要です。2012年3月にできた「男女平等参画の東京都行動計画」にはセクシュアリティの記述がなく、こうしたところから取り組んでいく必要があると思います。

・都議会民主党 ③ あらゆる分野で取り組みを進めていきたい

・共産党 ③ あらゆる分野で取り組みを進めていきたい

・緑の党 ③ あらゆる分野で取り組みを進めていきたい



Ⅴ.その他(自由記入欄)

性的少数者(性的マイノリティ)をとりまく政策に関するお考えや、私どもの活動に関するご意見などございましたら、ご自由にご記入をお願いいたします。

・後藤輝樹
自分は性的マイノリティに対して、偏見を持たないようにしていますが、それが主流になってしまう世の中も危惧します。しかし、多様性のある世の中については否定しませんので、その許容内で、うまく何とかできないかと思っております。しかしながら、将来的に科学技術等の発展進歩などにより、性的少数者の方々の悩みがなくなり、誰もが望む世の中になっていければいいなと思ってはいます。おそらくはきっともっと先の未来になってしまうとは思いますが。

・社民党
社民党東京都連合には、豊島区議会議員の石川大我が、性的マイノリティーの皆さんと共に運動を進めております。引き続きご指導ください。

・すどうえいじ
性的指向、性同一性障害など、私自身が現在、認識が不十分なのが現状です。
性的少数者の皆様と情報交換を行い、私自身もっと勉強し、正しい認識・理解を得ることから始めたいと思います。

・都議会公明党
性的マイノリティには、周囲の無理解や偏見など、様々な問題が生じています。しかし最近では、性の多様性を認め、差別や偏見を解消していこうという観点から、問題提起や取組が行われているように思われます。
また性的マイノリティへの先進的な取組に関する海外からの多くの発信も、国内での理解を深めるのに役立っており、今後も重要な人権問題として取り上げていく必要があると思います。

・生活者ネット
セクシュアルマイノリティに対する偏見が強い社会の中で、生きにくさを抱え、しんどい思いをしている人たちがおられること、それを知らせていく活動をしているみなさまに敬意を表します。
何と言っても、多様なセクシュアリティがあることへの認知・認識がまだまだ低いことが問題です。男女間の性のあり方をグラデーションで捉えることが、理解の一歩ではないかと考えます。だれもが自分のセクシュアリティについて自信を持って言えるような社会にしたいと思います。

・都議会民主党 なし

・共産党
今回の都議選に当たって、日本共産党東京都委員会が発表した「緊急・重点政策」(2013年4月19日)におきまして、「13憲法をまもり生かす、平和・安全とし東京へ、東京都が行動を開始する」の中に、「マイノリティの人権を擁護し、文化や嗜好、価値観の多様性を尊重します」という項目を盛り込みました。今後とも都政においても、この立場を貫いて活動してまいります。

・緑の党 なし



 アンケートの結果は以上です。レインボー・アクションでは、これらの結果を、今後の活動の中で生かしていきたいと考えています。

レインボー・アクション 請願・陳情チーム



レインボー・アクションは、「市井に生きるセクシュアル・マイノリティと友人たちの生活感覚と存在を、社会的に可視化して行く目的」で活動しています。
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◆レインボー・アクションの活動はカンパで運営しています。上記の活動を続けるには、ミーティングやイベント開催のための会場使用料、事務経費、郵送料、交通費、デモや街頭アクション開催のための車両レンタル代、横断幕制作費などの出費が見込まれます。今後も活発に活動を続けるためにも、ご支援・ご協力をお願いいたします。
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