「アメリカのエイズアクティビズムの歴史から、今なにを読み取るか」●映画『UNITED IN ANGER』上映後トーク、高内悠貴さん×工藤晴子さん●「一般受けすればOK」を打ち破り、存在を示した運動



 国会とその周辺等で特定秘密保護法についての攻防が繰り広げられている最中であった12/5(木)に、なかのZERO視聴覚ホールで開催しましたレインボー・アクションシアター『UNITED IN ANGER』上映会。映画の内容が「社会運動のあり方」について歴史を辿りながら考察するきっかけを与えてくれるものだったこともあり、とてもタイムリーであったように感じられました。

●上映会の告知・作品の詳細はこちら。
http://rainbowaction.blog.fc2.com/blog-entry-162.html

 上映後に行われたトーク「アメリカのエイズアクティビズムの歴史から、今なにを読み取るか」の模様を、YouTubeにて紹介させていただきます。トークゲストは、・アメリカにおけるセクシュアリティの歴史、とりわけLGBTの政治運動史を研究中で、2013年度のクィア理論入門公開連続講座の講師を務める高内悠貴さん。

 聞き手は、レインボー・アクション移民難民プロジェクトのチーフである工藤晴子さん。工藤さんはアメリカのLGBT難民に関する活動の調査に渡米したこともあり、関心分野が近い両者によるコンビネーションの良さも感じられたトークになったかと思います。作品そのものは「ACT UP」の活動を担った人による製作であり、当然その視点からの語りになるわけですが、上映後トークでは「作品の中では描かれなかったこと」についても考察する機会にもなりした。

 会場からの質問に応答する場面を含み、討議された内容をぜひご覧ください。(文責:島田暁)

YouTube「アメリカのエイズアクティビズムの歴史から、今なにを読み取るか~『UNITED IN ANGER』上映後トーク ●高内悠貴さん、工藤晴子さん」


<トークの主な流れ>
●映画『UNITED IN ANGER』が出来た背景。「ACT UPオーラルヒストリー・プロジェクト」について。
→「ACT UP oral history project」公式サイト
http://www.actuporalhistory.org/index1.html
●ジム・ハバード監督からのメッセージを受けて。「記録するということ」「現在のアクティビズムに示唆を与えられたら」
●HIV/AIDSは当初、どのように捉えられていたのか。「ゲイの癌」と言われることによって何が起きたのか。抵抗のために、80年代初頭にどういう運動が必要とされたのか。
●ACT UP設立以前からのエイズ・アクティビズムと、ACT UP設立の背景。
●なぜ80年代初頭のアメリカの政府・行政は、HIV/AIDSに関して対策をとらず無視・放置したのか。
●「白人中産階級ゲイの団体だ」と批判されがちなACT UP。この映画では違う側面も描かれていたが、ACT UPの活動の特徴・特色とは?
●イメージの抵抗戦略。「自分たちのイメージ」を管理し、創って発信していくということ。
●ACT UPの組織のされ方。
●やがて分裂へ。「民主党政府に近づいていく運動」と「ACT UPのような批判・直接行動」との対立。
●「エイズの治療法・予防法の開発」を最優先とする方向性と、「患者の住居・保険・ケアの問題」を最優先とする方向性
●白人ゲイ男性が多かった方向性と、女性や有色人種が多かった方向性との運動体の分裂へ。
●「誰の体内に薬が運べるのか」
●「わかりやすいゴールに向かって駆けはじめた時に、振り返ったら置き去りにされている人たちがたくさんいる」という問題点。

<質問>
●「女性」の問題についても「男性」が本気になって一緒になって活発に運動していた様子が映画で描かれていた。日本の諸々の社会運動の場では、なかなか見かけられないこと。ACT UPの活動では、なぜそういうことが実現された時があったのか。
●90年代後半にACT UPが沈静化し分裂して行ったが、「今」のアメリカにおける影響はあったのか。
●オバマ政権に対しては、民主党にすり寄っていた人たちの方が「同性婚」の流れなどで、どちらかといえば功を奏しているような気がしているのだが、ACT UPは果たして「今」に影響を与えたのか?
●ウーマンリブ、ゲイリブ、公民権運動の流れがあったとして、そういうものへの抵抗感というのもあるような気がしている。ACT UPはそちらの方向性だったとしたら、「今」の流れに果たして影響を与えているのか。



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