「同性愛」に関する問題表現について質問メールを提出しました。問題のサイト記事→"スリムクラブが同性愛疑われる、上沼恵美子「ホモかなって思ってたの」

レインボー・アクションメディア対策チームでは本日、以下の質問メールを送信いたしました。現在、先方からの返信待ちです。返信がありましたら、ご報告いたします。
はじめてメールさせていただきます。わたし達はセクシュアル・マイノリティの人権の擁護と拡大を目指すNPO法人「レインボー・アクション」です。
貴団体Narinari.com編集部執筆による、2014/11/17 00:40付で配信されたニュース記事"スリムクラブが同性愛疑われる、上沼恵美子「ホモかなって思ってたの」。"
http://www.narinari.com/Nd/20141128824.htm
について問題意識と疑問がありメールさせていただいております。なお、このメールは後日、弊団体のブログhttp://rainbowaction.blog.fc2.com/にて公開する予定です。
★現在、上記の記事は非公開となっているようです。エキサイトに配信されているニュース記事が残っていますので、こちらをご参照ください。
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20141117/Narinari_20141117_28824.html
このニュースはテレビ番組の内容をそのまま再現しているものと読めますが、
・貴編集部が認識している番組の内容そのものが極めて同性愛者に対する差別的なものであるため、 差別的な内容のネット上での拡散に加担するものになっております。
・また、この記事は日本社会における同性愛者差別を前提として文章が書かれているため、 ニュース自体が差別の拡大・再生産に加担するものになっております。
以下、具体的に指摘させてます。
前者、貴編集部が認識した番組の内容につきましては、MCの上沼恵美子氏による「すごく仲好いから気持ち悪いよね」「ホモかなって思ってたの」という発言は極めて露骨な同性愛嫌悪の発言です。
これに対する真栄田賢氏の「大笑い」という反応や、内間政成氏の「釈明」も、同性愛者とみなされることの恐怖から発せられる、典型的な同性愛差別者のふるまいです。これらが拡散されることにより、多くの同性愛者、両性愛者、そしてその友人達が傷つけられています。
後者、貴編集部による文章につきましては、"“スリムクラブ同性愛疑惑”の目が向けられ、釈明"という表現に、異性愛を所与の自明のものとし、同性愛を「不正」なものとみなす同性愛差別の価値観があらわれています。
また、"タジタジだ""大事なことなので三回繰り返した"などの笑いの表現は、"同性愛疑惑"というものが笑うべきものであるとの認識の表明です。
また、最終段落の"なお、真栄田は2011年に、内間は2009年に、それぞれ一般女性と結婚している。 "という文章は、結婚していることでふたりが異性愛者であろうということをほのめかし、異性愛が正常であるという意見を念入りに補強しています。
これらの点から、わたし達はこのニュース記事を削除することと、このニュースの差別性に対する我々の意見についての回答を貴団体のサイト上で行うことを要求いたします。
最後に付け加えますと、わたし達はこの記事について大変に怒り、悲しみ、そして呆れ返っております。貴団体ライター陣には世界各地で教養を積み重ねた方もおられるようですから、国際基準から、この記事に問題があるかどうかを尋ねてみてはいかがでしょうか。
レインボー・アクション
メディア対策チーム

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