『同性パートナーシップ証明と野宿者排除~渋谷区・人権・使い分け』 3/20(金)19時より東京ウィメンズプラザで緊急開催!

2月12日、大々的に「渋谷区で同性パートナーシップを証明する新条例案が審議される」ことがメディアに報じられました。
そして「いよいよ日本でも同性婚に向けた議論が活性化!」といった印象付けでの報道が繰り返され、それに対するバックラッシュも起きていることは、ご存じの方が多いかと思います。
同条例案の議会提案には、渋谷区の長谷部健区議が関与しました。また、桑原敏武区長も条例案に賛成の立場を表明し、同区長の「セクシュアルマイノリティ、LGBTの人権擁護」にあたる発言がメディアから繰り返し報じられてもいます。
ところで。
渋谷区といえば、2010年に「宮下公園のナイキ・パーク化問題」があったのを御存じですか?。誰もが使える開かれた公園であり渋谷駅前の解放区だった宮下公園が、突然、トップダウン方式で企業の管理下に置かれて自由な出入りが禁じられました。そして、同公園で暮らしていた野宿者が強制的に排除されました。その流れを先導したのは、長谷部健区議や桑原区長だったということも、ご存じですか?
一見、「LGBT人権擁護」の方向性を推進しているかに見える区議や区長が、5年前には野宿者の強制排除を先導していたのです。
その後も渋谷区による野宿者の強制排除は繰り返され、最近では2014年年末から2015年年始にかけて、野宿者がいる宮下公園など三つの区立公園を強制的に閉鎖し、そこで支援活動をしている人たちをも閉め出しました。
この事実から、いったい何が透けて見えてくるでしょう。
これから全国の様々な自治体で、「同性パートナーシップ証明」に関する同様の試みが活性化することも予想されますが、果たして渋谷の例を「前例」として無批判に学んでしまっていいものなのでしょうか。
ぜひ、立ち止まって考えてみませんか?
人権政策・制度研究会主催:公開勉強会
『同性パートナーシップ証明と野宿者排除~渋谷区・人権・使い分け』
●日時:2015年3月20日(金)19時
●場所:東京ウィメンズプラザ・視聴覚室AB
http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/outline/tabid/136/Default.aspx
(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
・JR・東急東横線・京王井の頭線・東京メトロ副都心線→渋谷駅 宮益坂口から徒歩12分
・東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線→表参道駅 B2出口から徒歩7分
●参加費:カンパ制
●主催:人権政策・制度研究会
●共催:レインボー・アクション、のじれん(渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合)
●パネリスト(発表順)
① 土屋ゆきさん
(レズビアン活動家。『同性パートナー ~同性婚・DP法を知るために』共著者)
・・・同性間パートナーシップの制度面保障の活動に早期から取り組んでいた視点から、 新条例案についての解釈と将来的な運用など、 懸念される問題点や取りこぼされているものについて指摘。
② 室田大樹さん
(「のじれん」渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合)
・・・渋谷区の野宿者排除政策について、宮下公園ナイキパーク化に至る経緯と現在までの流れ、「ホームレス人権問題」について。
③ 寺中誠さん
(人権政策・制度研究会/東京経済大学教員)
・・・コメンテーター。また、「日本の婚姻制度があることによって維持されている社会システム」についての話も。
●司会:
藤田裕喜さん
(レインボー・アクション)
・・・勉強会冒頭に、渋谷区の「同性パートナーシップ証明」を含む新条例案提出に至る一連の動き等について、日本のセクシュアルマイノリティ関連アクティビズムの動向等を含めて、レインボー・アクションのメンバーから説明します。

公式サイト
http://www.rainbowaction.net/
https://twitter.com/#!/Rainbow_Action
http://www.facebook.com/RainbowAction
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