動画公開②『同性パートナーシップ証明と野宿者排除~渋谷区・人権・使い分け』●土屋ゆきさん(レズビアン活動家/『同性パートナー』共著者から条例案への懸念

90名が集まって開催された『同性パートナーシップと野宿者排除~渋谷区・人権・使い分け』(3/20(金)開催)。イベントの模様を、YouTubeとの連動で公開します。
今回はパネリストのお一人目。レズビアン活動家で、『同性パートナー~同性婚・DP法を知るために』共著者である土屋ゆきさんから。渋谷の条例案の詳細について分析し、懸念点などを指摘します。
●同性パートナーシップ証明と野宿者排除02●土屋ゆきさん(レズビアン活動家/『同性パートナー』共著者から条例案への懸念
●PLAYLIST(全映像の連続視聴はこちらから)
土屋ゆきさんが条例案について言及している箇所のテキスト起こしです。
最近、同性間パートナーシップの保障について、いろいろと議論が多発しておりますが、その中で、私が最大、気になっているのは、同性婚というワードを気軽に、何も考えずに使ってしまう人や場合が、とても多いということです。
なぜこれが問題なのかと言うと、単なる同性同士の結婚式セレモニーについても同性婚という言葉を使う。海外のドメスティック・パートナー法についても同性婚という言葉を使う。フランスの、異性同士でも利用できる民事協約(PACS法)についても同性婚という。
今回、話題の中心になっている「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」についても同性婚条例と呼んでしまう人が非常に多い。
これの何が問題かというと、戸籍制度の上に則った婚姻そのものが差別的なものを含んでいる、ということは、ある程度フェミニズムをかじってらっしゃる方だったら議論の余地も無いかと思いますが、そういう問題を積み残したまま、そこの議論に気軽に乗ってしまう。
実際に同性婚を求めているかどうか、というふうなことも置き去りにしたままで、保守派の人たちが「それだけは駄目だ」と言っている「同性婚」の議論に気軽に乗ってしまっている。それで拒否をされてしまうということが、すごくあります。そういうことを望んでいるわけではないかもしれないのに、最初から、そういうトラップに引っかかってしまっているということが、すごく問題です。
実際の条例案の方に目を通して行きたいと思います。
(以下、文字起こしが済み次第、更新させていただきます)

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