「ちょこっと ゆるカフェ」を開催します●東京レインボープライドの合間の4月25日(土)18時半から、なかのZERO・和室にて


  パレード合間の4月25日(土)に「ちょこっと ゆるカフェ」を開催します。普段はなかなか遠すぎて来ることが出来ない人、地元だと誰かに知られそうで怖いと感じている人、この機会に「ゆるカフェ」の雰囲気を味わってみませんか。

【ゆるカフェって何?】
 「ゆるカフェ」は「セクシャルマイノリティ(性的少数者)」をキーワードにした集まりです。年齢や性別(分からない人、決めたくない人を含む)、国籍、パートナーの有無など一切問いません。

●開催日時:4月25日(土)18時半から20時半まで
●開催場所:なかのZERO・和室(東京都中野区中野二丁目9-7)
JRまたは東京メトロ東西線「中野」駅南口より徒歩8分
 ※なかのZEROは中野区の公共施設です。
●地図:http://bit.ly/1M4M0zn
●参加費:300円(基本的には場所、お茶、お菓子代ですが、残金が出た場合はレインボー・アクションの今後の活動費とさせていただきます)
※予約の必要はありません。当日そのままおいでください。

 わたしが「ゆるカフェ」や「かもカフェ」を作ろうと思ったきっかけのお話です。

 わたしは自分が同性愛者であることに気が付いたのは、26歳くらいでした。その当時は生まれ育った東京で暮らしていました。ちょうど「ゲイ・ブーム」と言われた’90年代半ば頃でした。ネットも普及しておらず、毎日情報を得るために新聞記事や雑誌、テレビ欄などを目を皿のようにして見ていました。たまにテレビのドキュメンタリーなどでゲイが取り上げられたときは、録画してそのあと何度も繰り返し見ました。ともかくこの世の中に少しでも「ゲイ的」なものがあれば、それに接して安心感を得ていました。

 とはいえ、わたしは「自分がレズビアンであること」については、一つも悩んでいなかったのです。ただ、わたしは孤独でした。その当時、今では「ゲイの大御所」と言われるエルトン・ジョンはまだ公式なカミングアウトをしていませんでした。しかし「もしかしたらゲイなのでは?」と言われているのを知り、そこから彼の音楽を繰り返し聞くようになりました。「どこかにゲイ的なニュアンスはないだろうか」と歌詞を真剣に読んで考えてみたものです。とにかく彼の歌声に「あなたは一人じゃない」そんなことを言われているような気がしていました。

 そんな日々が続いていたのですが、あるときインターネットというものを知り、そこにアクセスしてみました。最初、検索画面に「レズビアン」と入れたときは緊張して手が震えました。その当時はまだまだネットはごく一部の人しかアクセスしていませんでしたが、とあるレズビアンの人がやっているホームページを知り、そこで初めて何人かの「リアル」な友だちができました。しかし、その半年後にわたしは就職のため、ある地方都市に移住します。わたしは気楽に考えていました。「すぐ友だちができるだろう」と。

 しかし、友だちはできませんでした。まず第一に同じ県に住んでいるというレズビアンの人を探すのが非常に困難だったからです。東京に住んでいたときは、チャットで話していてもたいてい誰かしら東京の人がいます。住んでいる場所もびっくりするほど近かったりすることもありました。しかし、地方はそうじゃない。まず出会うまでが大変でした。しかも、運良く「会える範囲」の人と知り合いになったとしても、性格が合う、合わないがあります。あとはそこに住む人のほとんどが地元の人たちでした。オフ会では「地元ネタ」で周囲が盛り上がっていても、わたしには意味が分からないので何も言えませんでした。話すきっかけすらありませんでした(ただしこのことについては、「地元ネタ」が悪いといっているわけではありません。わたしがその地方出身者でなく、その中で特異な存在だったのだと思います)。

 その当時「すこたん企画」(現すこたんソーシャルサービス)というホームページがあり、そこには巨大な「リンク集」がありました。わたしはその中から同じ県に住んでいる人のサイトを探して、毎日チェックするようになりました。そこに張られていたサイトはほとんどゲイの人だったように思います。なので「リアルで会いたい」とは思いませんでしたが、毎日日記を読んで「同じ県にゲイの人がこんな風に暮らしている」と知るだけで「わたしもここにいていいのかな」と思えました。

 あるとき、わたしの家からほんの数分歩いたところで性的少数者に関する講演会があることを知りました。とっても行きたかった。けれどまず、会場にどんな人が来ているんだろう、もしかしてみんな変な人たちだったらどうしようと不安に思いました。またもし、会場まで歩いて行く途中で職場の誰かに会ったらどう言おう?と思ったら、怖くて怖くて会場には行けませんでした。職場の人にはもちろんカミングアウトなんかしてなかったからです。あの当時は親兄弟を含め、周囲には誰にもカミングアウトはしていませんでした。カミングアウトするなんて考えたこともありませんでした。結局わたしは7年間地方に住んでいたのですが、地元で性的少数者の友だちはほとんどできませんでした。

 わたしは今でもその当時の自分の気持ちを思い出すのです。誰かと知り合いたいけどなかなか知り合えない、かといって講演会など全く知らない人たちの中に入っていく勇気が持てなかったときのことを。「こういうわたしがここで暮らしています」カミングアウトは全く考えていませんでしたが、ときどきこう叫びたくなりました。もちろん孤独ばかりを感じていたわけではありません。一方で毎日の大半を職場で過ごし、趣味に没頭する時間も大いにありました。それだけでも十分かなと思ったときもありました。生活のほとんどに満足していました。ただほんの少し、やっぱり本当の自分を知っている友だちや知り合いがいたらなあ、と思っていました。

 多分、これがわたしが「ゆるカフェ」や「かもカフェ」をやろうと思ったきっかけです。

 「なんだよ、やっぱり東京に来なければダメなんじゃん」

 確かにそうです。わたしが地方に住んでいたときもそうでした。わたしが東京に遊びに行くばかりで、東京からはほとんど来てくれなかった。それはとても「不均衡」なことだと思っています。でも、それはごめんなさい。東京がわたしの地元なんです。故郷なんです。そして東京が地元のわたしが、知らない地方に行って会を開催することはまず不可能です。だけど、東京でやるメリットもあります。それは「ほどんど知り合いに会う可能性はない」ということです。

 日頃近くに性的少数者の集まりがあると知っていても、人の目が気になって怖くてなかなか行くことができない、そんな人が来て下さい。「パレードはいろんな人が来るから興味あるけど、とても中に入って歩くことは無理。せめて沿道で見てみよう」そう思ってる人も是非来て下さい。

 多分、この「ゆるカフェ」に参加しても、パレードの中で歩きたい気分になることはないでしょう。でも、せっかくパレードを見に来るのだから、ほんの少しの勇気を振りしぼって、自分以外の「誰か」と話してみませんか。

お問い合わせがあればこちらまで:rainbowaction.net@gmail.com
ツイッターアカウントもできました:https://twitter.com/RA_cafeproject

世話人:Ron(ろん)
'68年(昭和43年)生まれ、今まではレズビアン自認でしたが、ジェンダー違和もあるんじゃないかと思っています(性別違和はない)。東京出身ですが、地方に在住していたこともあります。今は付き合って14年、同居して10年になるパートナー、猫と一緒に暮らしています。ちょっと人見知りなところはありますが、できるだけ話しやすい場を作っていきたいと思っています。

文責:カフェプロジェクトチーフ Kuramoto (Ron) Chieko



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