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朝日新聞デジタル『稲田氏にLGBT表彰』記事への再質問に対して、朝日新聞社広報部より回答がありました

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朝日新聞デジタル『稲田氏にLGBT表彰』記事への再質問に対して、朝日新聞社広報部より回答がありました


 NPO法人レインボー・アクション メディア対策チームでは、朝日新聞デジタル『稲田氏にLGBT表彰』記事について、公開質問状を送付いたしました。
http://rainbowaction.blog.fc2.com/blog-entry-268.html

 2016年9月14日付けにて、同社広報部より回答がありましたが(1度目の質問についてはこちらからどうぞ)、この回答に対して、再質問をしました。この再質問に対して、回答がありましたので、ここに公開いたします。




● 再質問の内容

記事執筆担当者様

質問にご回答いただき感謝いたします。

しかしながら、わたしたちの質問

「この団体が、国の名前を冠にした「ジャパン・プライド・アワード」を与党議員に贈呈したとの報道ですが、御社ではこの団体についてどのような調査を行い、記事の掲載に至ったのか、ぜひお答えをいただきたいと思います」

の意図が伝わらなかったようです。

以下、わたしたちの意見と懸念を表明いたします。
わたしたちには対話の用意があり、反論はいつでも歓迎いたします。

1・記事執筆者様の取材は、現在の性的マイノリティグループの置かれている状況について、一方の方向からしか見られていないものと、わたしどもは確信しております。
 もし機会をいただければ、わたしどもや我々の友人の見解を直接お伝えすることも可能ですが、いかがでしょうか。

2・東京都中心部の特定階層以外には活動が広がっていないと思われる団体が、全国を意味する「ジャパン」を冠する賞を国会議員に贈呈したということは、極端な東京中心・自文化中心主義であると言わざるを得ません。
 セクシュアリティの活動においては、かねてより東京中心主義が批判の俎上に上がっており、きわめてセンシティブな問題のひとつです。
 記事執筆者様は、そうした活動の歴史についてご存知なかったのでしょうか。

3・表彰された稲田朋美氏については、いわゆる「LGBT」の問題に関わる活動家の間でも様々な毀誉褒貶があり、その評価は一定していません。「伝統的」家族の価値や男女の性別役割分業を称揚する過去の多くの発言との不整合や、東京プライドパレード2016における唐突な登壇要請の噂など、むしろ低く評価する人々も多いのは、「LGBT」に関心がある人々の間では常識の範疇であろうと思われます。
 報道が必ずしも両論併記である必要がないことは承知しておりますが、この報道が結果として稲田朋美氏を称賛する形になっていることについて、どうお考えなのでしょうか。

4・3項の事実がありながら、この団体が日本国の「LGBT」を代表して稲田朋美氏を表彰したという行為について、記事執筆者様は疑問を感じなかったのでしょうか。

以上です。

特定非営利活動法人レインボー・アクション メディア対策チーム

● 朝日新聞社広報部からの再質問に対する回答

朝日新聞9月3日付朝刊記事に対する再質問へのご回答

 


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